震災のわりと早い時期から、自分の家に被災者を受け入れたい、と思う人たちは多かった。避難所の様子をテレビで見たら、「そんなところにいないで、うちにきてくつろいで」と、面識はなくても被災者に声をかけたくなるのも無理はない。どこにそういう申し出をすればいいかわからなくて、私に聞いてきた人もいる。私は医療支援に入っている人たちとのつながりはあるが、彼らはそこまで手が回らない。
実際に、家に被災者を入れるということは、プライバシーやセキュリティ、お互いの気遣いなど、難しいところもある。家や部屋を提供するという申し出を集約し、希望者とつないでくれる、そんなグループやサイトがあるといいなと思っていたら、あった!!!
http://www.earthdaymoney.org/ 被災者ホームステイ
サイトを見るととてもしっかりした作りになっていて、受け入れる方も被災者も安心して試せそうだ。個別の「疎開」は、被災者が孤立する危険性ももつが、選択肢は多い方がいい。行政には難しい、小回りのきくマッチングをしていってほしいなと思う。
もう一つは、
こちらは、子育て中の母親たちのネットワーク。受け入れ表明の文面を読むだけで、子どもを抱えた被災者たちの苦労をわがことのように心配している様子がわかる。他にもこういったネットワークは広がりつつあるようだ。昔なら地縁血縁だけだったものが、今はこうやってネット縁ができていく。
中には、共同生活を始めてみたらうまくいかなかったり、さまざまなトラブルが起こったりすることもあるだろう。でも、それも含めて、人生である。
阪神大震災ではホームステイの申し出は多かったけれど、実際にはわずかしか斡旋までいかなかったらしい。でも、今回は、もっと被害が広域であり、回復には長い時間がかかりそうだ。ネットによるネットワークも1995年から格段にすすんでいる。マッチングもネットを使えば、かなり効率的になる。
新しい縁が、あちこちにできていくといい。ソウル・ファミリー=魂の家族が、広がっていくといい。