知人からまわってきた情報。
もうすでにかなり出回っているようだけど。
http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/9710kagaku.pdf
事故直後から、悲観的な(つまり正しかった)情報が、けっこう私のところにも流れてきてはいたのですが、
1997年の時点で、これほどまでに予測されていたのかと思うと、愕然とします。
でもこれが本来の科学のあり方。だって、科学は予測能力を高めるためのもの。いつも不完全ではあるけれど。
この予測を無視し、原発を進めたのは誰なのでしょう。
楽観的な情報を流し続けた「科学者」は誰なのでしょう。
この論文を読んで、何が起きるかを想像して、怖くなることはなかったのでしょうか。
マスメディアは、正しい予測をした科学者の情報をいち早くつかんでも、パニックをおそれてコメンテータにはしなかったのでしょうか。
批判的な言葉はなるべく避けたいとは思うけど、原発に関してだけは、3.11が起きるまでの経過も、3.11が起きてからの対応も、きちんと検証されなくてはならないと思います。
でも、反原発をいう人たちの言葉を聞き流してきたのは、私もです。
土を汚染し、水を汚染し、私たちは次の世代にどれだけの負の遺産を残してしまったのか。
事態がまだ収束にさえ向かっていない現在、一般市民にできることは限られているけど、せめて正しい知識を得て、現実に直面する勇気はもっておきたいものです。
もちろん、今動いている原発近くで、次の地震が起きたら、という想像力も。
という情報も届きました。
土や水、そして人への汚染は、3.11から始まったわけではないこと、
そのことに自分が関心を向けていなかったことにも、愕然とします。
訴訟では、どんな議論がされたのでしょうか。法学領域の方、ぜひ検証してください。
大きな組織には勝てないだろうし、状況は変えられないだろうという無力感が、人々に無関心をもたらしてきました。
だからこそ、今の、目に見える危機は、日本社会、のみならず地球社会の方向を変える、唯一のチャンスなのかもしれません。