夏から秋へ、秋から冬へと
季節の移ろいが、日が暮れるという時刻の変化としてはっきりと感じられます。
木の葉は色づきはじめ、かわいい小さな赤い実をつけた木々も目につきます。
最近、石井桃子の『幻の朱い実』を読みました。
久々に至福の読書の時間でした。
主人公のひたむきさと、女ともだちとの愛情に近い友情関係。
自分らしさを失わずに生きていくためには、心からわかりあえる相手と、ことばを紡ぎあいつづける時間が必要なのだとつくづく納得しました。
ふたりの手紙のやりとりは、戦前なのだけれど、速達便や電報までつかって現在のメールのようにスピード感に溢れています。
川上弘美の解説文もよかったです。
『そだちの科学』10月号に、「食べることの調律もしくは食べることの失調ー複雑性トラウマと摂食障害」』という論考が載りました。
摂食障害については、これまでほとんど書いたことがなかったので、ひさびさの新作って感じ。
結構楽しんで書いたので、楽しんで読んでくださいね。